ぬいぐるみと活動する「ぬい活」人気を受け、専用のガウンやベッドが用意された「宿泊プラン」や「病院」も大人気。利用者の心を掴んでいるワケとは?
倍率60倍「美術館」でお泊り会
皇居の近くにある『東京国立近代美術館』(東京・千代田区)。
セザンヌやピカソなど、近代の名作約1万4000点を所蔵する美術館ですが、「ぬいぐるみ」を手にした子連れ客が続々と来館。そのワケは…

主任研究員・成相肇さん:
「お子様が大事にしているぬいぐるみを預かって、“ぬいぐるみお泊り会”というイベントをやっている」

スタッフがぬいぐるみを展示品の前にならべ、まるで美術鑑賞を楽しんでいるかのような雰囲気。その様子をプロのカメラマンが写真撮影してくれます。(参加料1000円)

成相さん:
「20体の定員に対して1200件の応募。お子様の代理としてぬいぐるみがやってくる。美術館に“親しんでもらう”ことが目的」
実際にお泊り会の利用者からも…
「まだ美術館に行ったことがないので、どういうところかなって興味持ってもらえたら」(4歳娘の母親)
「将来に繋がるようなプレゼント、写真ももらえるので記録に残るところがすごく良い」(1歳息子の母親)

この「お泊り会」、全国的に広がりをみせていて各地の美術館や図書館などでも開催されています。

「常に一緒」大人もハマる魅力
日本玩具協会によると、「ぬいぐるみ市場」は年々拡大し2024年度は約450億円と過去最高を記録。子どもだけでなく幅広い世代で大人気となっています。

K-POPグループのメンバーをモチーフにした動物のぬいぐるみを常に持ち歩いているという20代女性は「授業中に脇に置いておく」とのこと。

韓国生まれのキャラクター「DINOTAENG(ダイノテン)」ぬいぐるみが「可愛くてしょうがない」と話す40代女性は、20代の娘と一緒に「ぬい活」を楽しんでいます。

20代娘:
「ただ景色撮るのも良いけど、一緒に撮ることでもっとかわいい写真になったり自分だけの写真になる」
他にもぬいぐるみを持ち歩く理由として「色々なところに“一緒に行ける”のが好き」「ぬいを通して推しのご尊顔を見て“元気をもらっている”」などの声も聞かれました。

自分だけの“推しぬい”手作り
ぬいぐるみ人気は、手芸専門店にも広がっています。
『ユザワヤ WACCA池袋店』(東京・豊島区)の「ぬいぐるみコーナー」では、ぬいぐるみ用の洋服やポーチがズラリ。

さらに、髪の毛や目鼻などがついていないまっさらな人型ぬいぐるみや、様々な目のワッペン、髪の毛用の布など“手作り用アイテム”も登場しています。


チーフ・八重樫そらさん:
「毎週新しい商品が増えていて、1500アイテム以上を取り揃えている。推し活・ぬい活の人気にあわせて売上も右肩上がりで年々増えている」














