「自分たちがいなくなった時のことを考えて」植えられた桜
講演では、伊達さんが制作したドキュメンタリーも上映されました。大島の桜並木が印象的でした。
(伊達典子さん)
「あの桜は、入所者さんたちが『いずれ自分たちがいなくなった時のことを考えて、花見でも来てもらえるような島になったらいいな』という願いを込めて、少しずつ山に植えてこられたものです。それが春になると、桜のトンネルのような美しい景色になるんですね。
私が取材を始めた頃に100人を超えていた入所者さんは、今29人です。平均年齢は88歳になりました。入所者さんの生の声をお聞きできる時間は限られています。
今は、入所者さんから教えていただいたことを精一杯伝えていくこと。そしてこの先も、大島が人権の大切さとか、人として強く生きていくことの大切さを皆さんに伝えていけるような場所になればいいなと。そのために、まだまだ仕事を続けていきたいと思っています」














