「命より大事な仕事はありません」

特別授業が開かれた北九州市立大学

安徳晴美さん
「命より大事な仕事はありません。仕事の代わりはいっぱいいます。でもあなたの代わりはいません。あなたは親の宝、国の宝、唯一無二の存在なんです。そういうことをいつもいつも忘れないで生きていってください」

安徳さんは現在「福岡過労死を考える家族の会」代表として、夫が残したメッセージを伝え続けている。

夫が亡くなった後の2019年頃から、支援者とともに「ストップ過労死」のホームページを開設。

遺族の体験談や、弁護士からのアドバイス、相談機関の情報などを掲載している。

安徳晴美さん
「夫は亡くなりました。なので、もうエビデンスは積み上がってるんです。もう未だにいっぱいいっぱい今までたくさんの人が過労死っていうことで死んでいってるデータはもう国にはたくさん積み上がっています。ただ、それを人の命を優先にする社会、そういう風になるっていうところを今から皆さんが構築していってもらいたいと私は強く思います」

過労死は社会の構造から起こる災害だ。

災害が起こらないように人の命を優先に考えるーそう変えていけば、過労死は少なくなる。

安徳さんはそう信じて、語り続けている。

安徳晴美さんが北九州市立大学の特別授業で語った話は
「倒れた日、朝の夫の顔色はどす黒くて・・・とにかく顔色が悪かったです」125時間30分の残業果てに妻が語った高校教師の「過労死」

「安徳君は頑張ったんだけどね。残念でしたよね」校長の言葉に絶句「過労死」した高校教師の妻125時間30分の残業の果てに

「命より大事な仕事はありません」高校教師の「過労死」 月125時間30分の残業の果てに・・・41歳で倒れた夫を15年間支えた妻の言葉
3部に分けて掲載しています。