13日午後、富山県内で地震のような「揺れ」や「地鳴り」を感じたという声が、SNSなどで相次ぎました。同様の声は石川県や新潟県でも寄せられていますが、気象庁ではこの時間、富山県内で揺れを感じる地震を観測しておらず、様々な憶測が飛び交っています。

富山市に住む女性は13日午後2時半ごろ、護国神社のイチョウ並木を散歩していたところ、不審な音や揺れを感じました。

富山市に住む女性
「カタカタっていう音と、周りからゴーっていう音が聞こえてきて、そのあとにユラユラとした揺れがあって。ちょっと怖かったですね。揺れているっていう感じで、不安にはなりました」

同じころ、チューリップテレビ局内でも揺れを感じたスタッフがいました。

スタッフ
「ドンってなって。カタカタって。こんな風にカタカタって。これはやばいって思った」

こうした声は X(旧Twitter)などの SNS上でもみられました。

同じ時間帯に石川県や新潟県でも同じ体験をしたという人が複数いましたが、気象庁は北陸地方で体に感じる地震は観測しておらず、戸惑いの声が相次ぎました。

チューリップテレビの情報カメラで確認したところ、地面が鳴る音や揺れている映像は確認出来ませんでした。

富山地方気象台と科学博物館によりますと、13日は県内で地震は観測されておらず、複数の人が感じた音や揺れに関しては「科学的証明はできない」とのことでした。

似たような現象はことし5月、青森でも 「ガタガタ」という音を伴う 現象がありました。

この揺れに関して、地震などを研究する専門家は次のように語ります。

京都大学防災研究所 山田真澄准教授
「空中をある物体が音速を超えるスピードで何か動いたときに、エネルギーが圧縮されて地上に到達したときに地震の揺れや大きな爆発音のように感じる」

専門家は、音速を超える戦闘機の飛行が原因である可能性を指摘しました。富山でも同じ現象が発生したのでしょうか。

チューリップテレビが、航空自衛隊小松基地に問い合わせたところ、13日午後2時ごろ、小松基地から100キロから300キロ離れた日本海上空では、飛行訓練が行われていたという確認が取れました。

しかし、この訓練では音速を超える飛行は、されていなかったということです。
13日に県内などで確認された地震のような揺れの原因はわからないまま謎が深まります。















