札幌市の再開発は新幹線関係の札幌中心部だけではありません。
半世紀前の冬のオリンピックで発展した真駒内でも動き出しています。

三栗谷皓我 記者
「1972年に開催された札幌のオリンピック。会場の中心となったのは南区の真駒内でした。地下鉄駅の真駒内駅も、駅正面の団地も、オリンピックに合わせて開発されました」

1972年、アジア初の冬季オリンピックが開かれた札幌市。

南区の真駒内にはメインの競技場をはじめ、地下鉄の駅や選手村などが整備されました。その後、選手村はマンションや団地に。

銀盤の妖精と呼ばれ人気を集めたジャネット・リンの落書きも話題になりました。
あの頃から半世紀あまり。

今、真駒内は、少子高齢化や人口減少に直面しています。

三栗谷皓我 記者
「地下鉄真駒内駅を出てすぐ正面には北海道警察の官舎がありますが、現在、解体工事が進められています」
北海道警官舎の解体工事で目に見えるようになった街の再開発。
14日の会見で、札幌市の秋元市長はビジョンをこう語ります。

札幌市 秋元克広 市長
「南区の玄関口にふさわしい機能が提供できるエリア。賑わいと公共施設の複合化で南区の皆さん全体の利便性を高めていく」
計画は、真駒内駅前を3つの区画に分けて進めます。

駅に最も近いエリアは、屋台やキッチンカーが並び地域住民が交流できる広場と商業施設、子どもの遊び場などが入る複合施設に。

隣の旧真駒内緑小学校のエリアは南区役所などの行政機能を集約。

そして、駅前を通る平岸通りを大きく西に迂回させて再開発エリアに賑わいを導きます。

施設の集約で住民には、便利で暮らしやすく。

商業施設をつくることで若年層などを新たに呼び込むことを狙います。

住人
「お茶を飲むところが全然ない。誰かが来たときに一緒に食事するところがない。そういう施設があったほうがいい」
住人
「子育てしやすい街になれば人が集まるし税金も入る。方向性間違えなければいい」
札幌市は、2026年度北海道警官舎跡地などに作る複合施設の開発事業者を公募し、2029年度着工、2032年度の開業を目指します。














