国会ではきょう、高市総理が検討を指示している「労働時間の規制の緩和」について、野党側が“時代に逆行している”として見直しを求めました。

国民民主党 川合孝典 参院議員
「労働時間規制の緩和の検討を、総理が今回指示をされた背景にある総理の課題のご認識をお伺いしたいと思います」

高市総理
「働き方改革のメッセージが強く効き過ぎて、企業側が残業を過度に抑制している。こういったご意見がございます。働き方の実態とニーズをしっかりと踏まえて、検討を深めていきたい」

国民民主党 川合孝典 参院議員
「もう少し働いて収入を増やしたい人がいらっしゃるという趣旨の発言をされてますけど、私思うんですけど、そもそも残業しなければ生活が成り立たないような給与水準自体にそもそも問題がある」

さらに、野党側が“時代の逆行”を指摘したのは、高市内閣が総理と閣僚に上乗せされる給与を受け取らないと決めたことです。

参政党 安藤裕 幹事長
「これから国民の給料を上げていかなきゃいけない。その中で給料を引き下げるというのは、むしろ逆のメッセージを出していると思う。(高市総理や各大臣は)世界各国のトップと交渉しなくてはなりません。安物の服で対応していたらなめられます。これ、まさに国益に反する判断ではないかと思うのですが、いかがでしょうか」

高市総理
「『身を切る改革』と言っている限り、私たちは議員歳費をいただいてますから、その範囲内でしっかりと、そんなに恥ずかしくない格好で海外に行けるようにいたします。そんなに服持っていないですけれども、物持ちがいいので、15年ぐらい前の服も引っ張り出して着てますんで、どうかご安心ください」

野党側は、「世界に日本の最高のものをアピールするのは大事な仕事」だと改めて答弁を求めましたが、高市総理は、「私は日本最高のものが何なのか、そういうセンスはあまりない」とかわしました。