高市総理の台湾有事に関する「存立危機事態」答弁をめぐり、中国外務省は日本の金杉大使を呼び出し、「14億の中国人は決して許さない」と厳重に抗議するとともに発言の撤回を求めました。

高市総理の台湾有事で武力行使があった場合、集団的自衛権が行使できる「存立危機事態になりうる」という答弁をめぐり、中国外務省の孫衛東外務次官は昨夜、金杉憲治大使を呼び出し、「強い不満と断固たる反対」を表明して厳重に抗議しました。

中国外務省の発表によりますと、孫次官は高市総理の発言について「中国側が繰り返し抗議したにもかかわらず、日本側は撤回を拒否している」と批判。「発言は極めて悪質だ」として発言の撤回を求めました。

また、発言は「日中関係の政治的な基盤を深刻に損ない、中国人の感情を深く傷つけるものであり、14億の中国人は決して許さない」と強調したということです。

一方、北京の日本大使館によりますと、金杉大使は「答弁の趣旨と日本政府の立場について説明し反論した」ということです。

また、中国の薛剣駐大阪総領事による「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」との投稿について、「強く抗議し中国側による適切な対応を強く求めた」としています。