たすきを受け取る松岡選手


(松岡美来選手)
「予定していたレースではなかったが、それでもみんなが一生懸命つないで来てくれたので、まずは四国へ行こう」

四国大会への出場権が得られる3位以内をめざし、駆け出しました。
四国大会では4県の優勝校を除く最も順位が上の1校が、「地区代表」として都大路(全国高校駅伝)に出場できます。

松岡選手が5位でたすきをもらった時点で、3位との差は1分30秒。
懸命に前の背中を追いました。



ラスト1キロ。

3位まで、その差20秒…

(途中経過を聞いたチームメイト)
「八幡浜見えとるって」
「4位!?」
「信じるしかない…」

競技場で待つ仲間



この後、松岡選手は、最大1分30秒差をひっくり返し、3位に順位を上げます。

この時を信じ、待ってくれたチームのため、キャプテンとして、エースとして、全力を出し切りました。

結局、3位のままゴール!区間賞の“激走”でした。

ゴールの瞬間
チームメイトと抱き合う

(和気哲也監督)
「誰もが諦めかけていたと思うけど、本人が諦めていなかった。本当に落ち着いてたし、覚悟決めて行っていたし。もう1回、チャンスをもらったので、もう1回賭けたい」

(松岡美来選手)
「本当は1位が良かったが、3位でも都大路(全国高校駅伝)に行けるチャンスがもらえたので、頑張る」

高校最後の冬…
まずは「都大路への挑戦権」をつかんだ松岡選手。
その目には、安どの涙が光っていました。

松岡選手擁する宇和高校は、16日(日)、都大路への切符をかけた運命の四国大会に挑みます。