11月12日夜、大阪市西成区の集合住宅で火災、3人が死亡、1人が意識不明の重体です。

 火災発生直後に撮影された映像を見ると、建物の外階段に消防が集まっていますが、建物内部からは煙が激しく噴き出しています。その後、負傷者を抱えて運ばれていく様子も映されています。

 13日正午ごろ、現場の建物裏の非常階段の最上階にはブルーシートがかけられていて、警察官が朝から出入りしていました。

 12日午後11時15分ごろ、大阪市西成区萩之茶屋の5階建て集合住宅で、「煙が出ている」と消防に通報がありました。

 警察などによりますと、火は約3時間後に消し止められましたが、5階の部屋など、計約30平方メートルが焼けました。

 この集合住宅には、介護が必要な人が多く住んでいて、火元とみられる部屋からは男性1人が見つかりその場で死亡が確認されました。

 また、60代から80代の計5人が病院に搬送されましたが、このうちヘルパーとみられる浜名早百合さん(65)と70代とみられる男性1人の死亡が確認されました。また、60代の男性1人も意識不明の重体です。

 (火災現場の近くに住む人)「(自宅の)窓を開けたら煙で煙で。(集合住宅の)ガラスを全部割って、裏のらせん階段から沢山の消防員が入って5階まで行きました」
 (集合住宅の3階に住む人)「非常ベルが鳴って、エレベーターはロックかかって動かないし、火の元が5階だったので、(消火の)水を大量に流しているから水がどんどん上から落ちてくるんですよ。天井から」

 火元は5階の一室とみられ、5階部分は1つのフロアに1人で住む独立した部屋がいくつかある構造だったということです。

 警察によりますと、集合住宅はヘルパーが常駐し介護サービスを提供していたという情報もあるということで、警察は出火原因を詳しく調べています。