静岡県伊東市は11月13日、市議会12月定例会に提出する議案の説明の中で、失職した田久保真紀前市長に支払う予定の退職金192万3750円について、条例に基づき一時的に差し止めるかどうかを検討していくことを明らかにしました。

伊東市は13日、11月21日に開会される市議会12月定例会で提出する議案の説明を行いました。

その中で、失職した田久保真紀前市長に支払う予定の退職金192万3750円について、特別職を対象とした「伊東市特別職の職員の給与に関する条例」に基づき、退職金の支給を一時的に差し止めるかどうかを検討していくことを明らかにしました。

伊東市の企画部長は会見で、「退職した市長が在任、在職中の行為で犯罪の疑いがあるとき、一時的に退職金の支払いをストップすることができるため、支払うか支払わないかを検討する」としています。

田久保前市長の退職金について伊東市は、今後条例に当てはまるかどうかの調査・検討を進め、支払い期日である11月末までに最終決定する予定です。

このほか13日は、田久保真紀前市長の失職に伴い12月7日告示、14日に投開票される市長選挙について11月4日に専決処分した選挙費用3700万円についての補正予算の報告承認や、2024年度の一般会計歳入歳出決算など、合計34の議案の説明が行われました。

伊東市議会の12月定例会は11月21日に開会し、市長不在のため市の企画部長が職務代理を務め、伊東市長選挙の告示直前の12月5日までの会期で行われます。