アメリカのホワイトハウスは、連邦政府機関の閉鎖の影響で10月の雇用統計と消費者物価指数が発表できない見通しだと明らかにしました。

ホワイトハウス レビット報道官
「民主党は連邦政府の統計に恒久的な損害を与えた可能性があります。10月の消費者物価指数と雇用統計はおそらく永久に発表されません」

ホワイトハウスのレビット報道官は12日、アメリカの10月の雇用統計と消費者物価指数について、「おそらく公表されない」と述べました。政府機関の閉鎖により、統計の作成を担当する部局が業務を停止していたことが原因です。

レビット報道官は政府機関閉鎖の責任は民主党にあるという認識を強調し、10月分の統計が欠けてしまうことについて、「民主党は連邦政府の統計に恒久的に残る損害を与えた」と話しました。また、データの不足により、「FRB=連邦準備制度理事会の政策担当者が重要な時期に盲目状態で行動することになる」と指摘しています。

雇用統計と消費者物価指数は、アメリカ経済の動向を見極めるうえで重要な指標で、FRBが金融政策を決める際にも注視していることで知られています。