家宅捜索中に暴行した罪で起訴された大阪府警の警察官が、別の捜査対象の男性にも暴行した疑いで起訴されていたことがわかりました。

 起訴状によりますと、大阪府警捜査四課の巡査部長・阪口裕介被告(33)は今年7月、女性を風俗店などに紹介する国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」の拠点とみられるビルの一室を家宅捜索した際、警部補の時長力被告(51)とともに捜査対象の男性に暴行をした罪に問われています。10月始まった裁判で、阪口被告は起訴事実を認めていました。

 その後の関係者などへの取材で阪口被告は当時、ビルのなかにいたほかの捜査対象の男性に対しても暴行した疑いで追送検され、10月31日に起訴されていたことが新たに分かりました。当時、室内には起訴された2人以外にも複数の捜査員がいて、警察は暴行への関与の有無を調べています。