山上徹也被告(45)が初公判の前に「兄の死までは自分の人生を生きようと思っていた」などと話していたことが分かりました。

 山上徹也被告(45)は2022年7月、奈良市内で応援演説をしていた安倍晋三元総理(当時67)を手製のパイプ銃で撃ち、殺害した罪などに問われていて、これまでの裁判で起訴内容をすべて認めています(一部の罪について弁護側が“成立しない”と主張)。

 山上被告をめぐっては、旧統一教会に入信した母親が多額の献金をしていたことや、信仰に反対していた兄が2015年に自殺したことなどが明らかになっています。

 関係者によりますと、山上被告は初公判の前、弁護側の関係者に対して「兄の死までは自分の人生を生きようと思っていた。旧統一教会に復讐心を抱いたのは兄の死に対する母親の理解が原因」といった趣旨の話をしていたということです。

 山上被告の母親はMBSの取材に、「私が母親じゃなかったらここまで(山上被告を)追い詰めなかったのに」と自責の念を語る一方で、事件後に信仰心がより強くなったなどと話していました。

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