宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地で、最新鋭ステルス戦闘機F35Bの飛行訓練が始まって11日で1週間です。
10日からは、夜間訓練も始まり、通常よりも騒音が激しいとされる垂直着陸も行われました。

新富町の新田原基地には、最新鋭のステルス戦闘機F35Bが、8月以降、5機配備されていて、今月4日から飛行訓練が始まっています。

10日は初めて夜間訓練が行われ、地元の人によりますと、午後5時前にF35B 1機が離陸し、「タッチアンドゴー」のほか、通常よりも騒音が激しいとされる「垂直着陸」の訓練を行ったということです。

(垣内沙耶記者)
「F35Bが離陸の準備をしています。きょうもきのうに続き、これから夜間訓練に入ります」

また、11日も日が暮れた午後5時半ごろ、夜間訓練が実施され、垂直着陸訓練も行われました。

防衛省は、新田原基地での垂直着陸訓練について、今年度は1か月平均でおよそ30回実施し、このうち、10回は夜間に行う計画としています。

新田原基地からおよそ3.5キロにある新田地区に住む、海老原 司さん(71歳)は将来への不安を口にします。

(新田原基地周辺の住民 海老原 司 さん)
「実際にF35Bに乗って訓練するのは、これが初めてですよって人たちでしょ。そういった点で、危険性がないのかなって気もしますし、そこに暮らしている私たちからすると、また新たなる苦痛の始まりを感じる」

防衛省は、今年度、F35Bを8機、新田原基地に配備する計画で、残り3機の配備時期は調整中としています。