屋久島の永田地区で、豊漁を願う伝統の踊り「トビウオ招き」が、50年ぶりに生歌と生演奏で披露されました。

「トビウオ招き」は屋久島町永田地区に伝わる豊漁を願う踊りで、トビウオ漁が行われなくなった昭和40年ごろまで、旧暦の4月8日に続けられていました。

その後、踊りは保存会に引き継がれ、観光客向けなどに披露されていますが、歌と演奏は録音テープが使われていました。

踊りは屋久島国際写真祭に合わせ、文化交流の一環として披露されました。生歌、生演奏で披露されるのはおよそ50年ぶりです。

(フランス政府文化機関 アデル・フレモルさん)「屋久島は初めてですが、これほど自然と文化に深く触れられるとは思っていませんでした」

(永田トビウオ招き保存会 渡邉みな子さん)「生は、やっぱりいいですね。ばあちゃんたちと(昔)やったことがある。(生演奏は)50何年ぶり」

(観客)「“べったい、べったい”のところが迫力があって好きです。歌う方と踊る方どっちもやってみたいです」

「トビウオ招き」は、次はクルーズ船の寄港の際などに披露される予定です。