中国政府は、麻薬の原料となる化学物質の輸出を規制すると発表しました。米中首脳会談で合意した合成麻薬「フェンタニル」対策の一環とみられます。
中国商務省などは、麻薬の原料となる化学物質の輸出を10日から規制すると発表しました。アメリカとカナダ、メキシコの3か国に対する輸出は許可が必要になるということです。
先月30日、韓国で行われた米中首脳会談で両国は「フェンタニル」の対策強化を行うことで合意していて、これを受けた措置とみられます。
トランプ大統領は「フェンタニル」の原料が中国からメキシコやカナダを経由して流入しているとして、度々非難してきました。
また、中国政府は▼アメリカ企業の所有する船などが中国の港に入港する際に追加の港湾使用料を徴収する措置や、▼韓国の造船大手のアメリカにある子会社5社に対し発動した中国国内の企業や個人との取り引きを禁じる制裁措置を10日から1年間停止すると発表しました。
ほかにも、中国政府は▼アメリカに対する24%の追加関税や、▼アメリカの農産物などに課していた最大15%の関税についても10日から停止するなど米中首脳会談の合意を受けての措置が次々と実施されています。
アメリカと中国の貿易摩擦はひとまず緩和することになりますが、多くの措置はいずれも1年間の期限付きで今後、対立が再燃するおそれもあります。
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