愛媛県四国中央市のメーカーが大学や県と協力して新素材を開発し、濱里要副知事に報告しました。

10日は、四国中央市で古紙をリサイクルしたパルプを製造しているAIPAの伊藤俊一郎社長と、愛媛大学紙産業イノベーションセンターの伊藤弘和准教授が県庁を訪れました。

AIPAと愛大、それに県が協力して4年がかりで開発したのは、古紙をリサイクルしたパルプが原料のプラスチック用添加剤「アイバーコート」と、それを配合したプラスチック「アイブリッド」です。

「アイブリッド」は従来のプラスチックと比べ強度が1.3倍になり、プラスチック原料であるポリプロピレンの使用量を減らせることで、脱炭素社会の実現に貢献します。

AIPA 伊藤俊一郎社長
「プラスチックにはプラスチックの良さがあるので、プラスチックをそのまま削減していくという考え方よりは素材と素材を合わせることで新しい価値を作り出していく」

報告を受けた濱里副知事は「非常に時代にマッチした素材だと思う」と、今後の普及を期待していました。

これらは、12日から千葉の幕張メッセで行われる環境に配慮した素材の展示会でも紹介されます。