2030年をめどに国が滑走路延伸の方針を示した札幌市の丘珠空港。周辺町内会の意見交換会は、延伸に対して期待と不安の声が聞かれました。

札幌市東区の丘珠空港をめぐっては、10月、国土交通省が2030年をめどに滑走路をこれまでの1500メートルから1800メートルに延伸する計画案を示しました。


延伸計画案が出てから初めて開かれた周辺町内会との連絡協議会で、札幌市は慢性的に問題となっている空港前の駐車場の混雑を緩和するため、7月から10月まで開設した臨時駐車場など空港活性化の取り組みについて報告しました。

札幌市空港活用推進室 岩岡吾一空港担当課長
「将来的には1日70便程度、年間100万人を目標に進めている。地域のみなさまの期待に沿えるような形で取り組む」

その後、非公開で行われた意見交換では、延伸にあわせて検討中のターミナルビルの建て替えについて、期待する声とともに資材費が高騰する中で本当に実現するのかという意見が出たということです。

札苗地区自治連絡協議会 岩谷隆司会長
「2030年までにやっていただきたいというそういう意見が一番強かった」

国土交通省など関係機関は今月26日から住民説明会を開き、さらに意見を吸い上げていく考えです。