スマートフォンやタブレット端末を持ち運びながら充電できる「モバイルバッテリー」。しかし、使い方を誤ると思わぬ事故につながりかねません。

充電中のモバイルバッテリーが次の瞬間…。

激しく火花を散らします。これは、名古屋市消防局の実験映像です。

このモバイルバッテリー、実は、充電する前に、階段に落としていました。その後、充電を始めると発火したのです。

NITE(ナイト)=製品評価技術基盤機構のまとめによりますと、モバイルバッテリーやスマートフォンなどリチウムイオン電池を含む製品の事故件数は、2020年から2024年までの5年間で2倍に増えています。

10月18日には中国から韓国へ向かう旅客機の中で乗客の持ち込んだリチウムイオン電池が発火。

旅客機は緊急着陸しけが人はいませんでした。

相次ぐ事故を防ごうと、北海道経済産業局は10日から札幌市で製品事故防止を啓発するパネル展を開いています。

藤田忠士記者
「電源コードやストーブの事故再現品などは毎年、展示されてきましたが、あまりにも多いということで今年からはモバイルバッテリーも展示されています」

モバイルバッテリーは原型を留めないほど焼け焦げ、出火の激しさを物語っています。

訪れた人は女性
「怖いわね」
「あまり電化製品は得手じゃないので」

北海道経済産業局 産業部 消費経済課 林龍彦課長
「一番気をつけてほしいのは衝撃に弱い製品だということ。衝撃を受けたらしばらく様子を見るのがいい」

モバイルバッテリーなどを使うときは強い衝撃を与えないことや、気温の高い場所に放置しないことはもちろん、企業のリコール情報を確認して安全な製品を選ぶことも大切だということです。