広島県竹原市に住む女性(80代)が警察官を名乗る男からの電話をきっかけに、980万円分の暗号資産をだまし取られる特殊詐欺被害がありました。

警察によりますと9月下旬ごろ、女性の携帯電話に「石川県警察の警察官」を名乗る男から電話があり「あなた名義で本来1週間しか処方できない薬が2週間処方されている。これは法律違反になる」と言われました。

「事情聴取で石川県に来られるか」と聞かれ、女性が難しい旨を伝えましたが、数日後再び電話があり「あなたにはマネーロンダリングの疑いがある」「あなたの口座のお金を調べる必要がある」などと言われました。

その後女性は、男に指示されるまま、新しい銀行口座を開設して口座に入金。合計980万円分の暗号資産を購入して送信したということです。

10月31日に金融機関から「被害に遭っているのではないか」という内容の情報提供が警察にあり事件が発覚しました。

警察は、今回と同じ手口の犯行が今後も発生するおそれがあるとして、
▽警察官が捜査のためにお金を要求することはありません
▽困ったときは最寄りの警察署か警察安全相談電話(#9110)に連絡してくださいと呼びかけています。