西武は5日、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す今井達也(27)について、球団が受諾したと発表。今後、球団側がMLB機構に手続きを行い、MLB側に受理され、受理された日から45日間、メジャー球団との交渉がスタートする。契約が成立すれば、契約金と年俸の総額に応じて西武への譲渡金の額が決まる。

今井は球団を通じて「自分の要望を受け入れていただいたことに感謝しています。話し合いを重ねるなかで、さまざまなことを考慮し、また長い時間をかけて判断してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。これまで毎年、リーグ優勝や日本一を目指してプレーしてきましたが、その思いはチームが変わっても同じです。勝利にこだわり、チームの力になれるよう全力で投げていきます」とコメントした。

広池浩司球団本部長は「今がそのときだと判断して、MLB 挑戦を認めることにしました。本人の「アメリカで野球をしたい」という一貫した強い意志を受け止め、球団としてその思いを尊重する形を取りました。挑戦するからには、アメリカで元気に活躍する姿を見せて欲しいです。近年チームに大きな貢献をしてくれた選手ですので、今井が抜ける影響はありますが、若手の成長や編成面で戦力を整えて戦っていきます」と後押しした。

今井は今季、24試合に登板し、10勝5敗、防御率は1.92、178奪三振。WHIP(投手が1イニングあたりにどれだけ走者を出したかを示す数値)が0.89と12球団トップタイの数字。年齢が27歳で安定感あるピッチングとメジャーでの争奪戦が予想される。

今オフのポスティングは村上宗隆(25、ヤクルト)、岡本和真(29、巨人)、高橋光成(28、西武)に次いで4人目、西武からは2人目となった。