卓越した技能を持ついわゆる「現代の名工」にルネサス西条工場で半導体製造装置の修理などを手がけている石村朗さんが選ばれました。

「現代の名工」に選ばれた石村朗さんは、新居浜市出身の53歳。半導体を製造しているルネサス西条工場で装置の修理などを担当しています。

子供のころからプラモデル作りやラジコンが好きだったという石村さん。新居浜工業高校を卒業後、ルネサスの前身の1つ、三菱電機の半導体部門に入りました。

そして2011年から故障した装置の修理や改善を手がけていて、外注していた作業を内製化したことでこれまでにおよそ50億円のコスト削減に貢献したということです。

石村さん
「修理が完了して動かしてみて思い通りに動いた時にやったー、直った、という感触がその時にすごくやりがいを感じます」

機械装置の修理は、単に直すだけではなく長く正常に機能するかを見極める確認作業が大切だと語る石村さん、そのため何度もチェック作業を繰り返します。コスト削減と設備の安定した稼働によって日本のモノづくりを支える石村さん、若手社員への技術やアイデアの継承にも力を注いでいます。