クマの出没が相次ぎ緊急事態宣言が出されている宮城県大崎市は、国に対しクマの捕獲などに関する警察や自衛隊の後方支援や財政支援を要望することを決めました。

伊藤康志・大崎市長:
「基礎自治体が手に負えない位の、まさに災害級の事態となっている。(クマ対策の)継続、あるいは拡大できるための支援策を国にお願いしたい」

これは、11月7日の宮城県大崎市の定例会見で伊藤康志市長が明らかにしたものです。市内でのクマの目撃件数は今年度に入り、11月6日現在で302件に上り、鳴子温泉地区では10月4日、女性がクマに襲われけがをする人身被害も発生しています。

宮城県大崎市は、今後もクマによる被害が懸念されるとして国に対し、自治体からの要請で警察や自衛隊が迅速に後方支援する態勢づくりや、箱わなの設置費用などへの財政支援を要望することを決めました。

伊藤康志・大崎市長:
「捕殺やわな設置の後方支援など自治体単位では限界がくるので、要請があった自治体にはいつでも(警察や自衛隊が)対応できる準備をしておくことをまずはお願いしたい」

伊藤市長は11月10日週、関係省庁に直接出向いて要望書を提出することにしています。














