物価の変動を反映した働く人1人あたりの「実質賃金」が、前の年の同じ月と比べて1.4%減り、9か月連続で減少しました。

厚生労働省によりますと、基本給や残業代、ボーナスなどを合わせた働く人1人あたりの今年9月の現金給与の総額は29万7145円で、前の年の同じ月から1.9%増え、45か月連続の上昇となりました。

一方で、物価の変動を反映した「実質賃金」は、前の年の同じ月と比べて1.4%減り、9か月連続のマイナスです。

厚労省の担当者は「賃金は着実に増えているが、物価の高騰に追い付いていない」などとしています。