奈良市は、11月5日に行われた緊急地震速報の訓練で、訓練用の内容ではなく、誤って実際の緊急地震速報の内容を放送したと発表しました。

 奈良市によりますと、11月5日午前10時に行った、Jアラートを活用した緊急地震速報の訓練で、市内に設置されている全てのスピーカー72カ所で、訓練用ではなく、実際の内容を放送したということです。

 市役所内に設置されている、消防庁からの信号を受信するJアラート受信機は、「訓練用の信号」を受信した際は、「訓練用」の放送内容が流れるように設定しておくべきところ、人為的な設定ミスにより、実際に地震が起きた場合の内容が放送されたということです。

 この事態で、市には5日午後4時半時点で120件の問い合わせがあったということです。

 奈良市は、「訓練とは言え市民に不安を抱かせてしまい、大変申し訳ない。再発防止に努める」などとしています。