見えない私が生きていることが だれかの励みに

(ランニングマシーンの音)
「ダッダッダッダッダッ」
あの日以降、久保さんはよりハードな練習を日々、重ねています。伴走者がいない日には、自宅でマシーンを使ったランニング。

更にスクワットや、体幹トレーニング、腕立て伏せは30回もこなします。

(久保瞳さん)
「去年引っかかったのがネックになってね。なんぼ練習しても何か自分で満足できてないというんですかね。是が非でも完走したいという気持ちがありますから」
(記者)
「久保さんの体力大丈夫ですか?」

(伴走者)
「まだまだこれから何周もしよういうとるんじゃから。もうやめてって(笑)」
(記者)「もう3往復してますけど」

(久保瞳さん)
「このくらいではフルマラソン走れないでしょう。こんなんで弱音をはいていたら」

去年突破できなかった31.5キロ地点の関門近く、「岡南大橋」を何度も何度も往復します。

(久保瞳さん)
「久保さんの元気が励ましが私の元気になるって言ってくださったら、見えない私が生きていることが、だれかの励みになってくれたらと思う。人生なんとかなりますし、捨てたものじゃないですよ」

久保さんが踏み出す一歩一歩は、決して諦めない力強さを私たちに教えてくれます。今月(11月)9日、久保さんは強い覚悟を胸におかやまマラソンのスタートラインに立ちます。














