今年8月、大阪市の扇町公園に死産した赤ちゃんを遺棄した罪に問われている女の裁判で大阪地裁は11月5日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

 判決によりますと萩藤奈月被告(24)は今年8月、大阪市北区の扇町公園で死産した赤ちゃんを土の中に埋め、遺棄しました。

 裁判で萩藤被告は起訴内容を認め、「早く供養してあげないとと、産んですぐ思いついたのが土に埋めてかえしてあげることだった」などと証言。

 検察側は「病院などに相談できなかった事情は何らなく酌量の余地はない」などとして拘禁刑1年を求刑。

 弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。

 5日の判決で大阪地裁は「遺体を敬うための措置を特に講じず適切な手段をとることなく犯行に及んだことは非難を免れない」と指摘した一方で「自首して謝罪の意志をもっている」などとして、萩藤被告に拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。