■埼玉 絶品“餡”のスタミナラーメン!?
ニラやニンニクなどのスタミナ食材をふんだんに使った、寒い冬にピッタリのスタミナラーメン。
実は、関東各地でソウルフードとして愛されているのです。

まずは、埼玉県の北浦和駅から約5分、「娘々(にゃんにゃん)北浦和店」。
県内で初めてスタミナラーメンを誕生させた老舗です。
娘々 北浦和店 藤本喜代治さん
「埼玉県浦和のソウルフード、スタミナラーメンです」
50年前から変わらない、その味は?
お客さん(女性)
「おいしいです。辛いあんかけみたいな感じだと思うのですけど」
お客さん(男性)
「ニラとかちょっとしたお肉とかがたまらないです」
醤油ベースのスープに、ピリ辛の餡をのせることで寒い冬でも冷めにくく、いつも熱々を楽しめます。
スタミナ食材のニラに、もやし、豚バラ、ひき肉、そして特製のタレを入れて作るこちらの餡。
娘々 北浦和店 藤本喜代治さん
「このタレが一番難しいのです、作るのが」

四川から取り寄せた豆板醤と、味噌、砂糖、醤油などを煮込み、冷蔵庫で一週間寝かせることで、味に深みが出ると言います。
手間暇かけて作られる餡が絶品のスタミナラーメンですが、驚くのがそのお値段。

なんと「スタミナラーメン」1杯550円です!
お客さん(男子高校生)
「高校生にとっても助かるような値段で」
地元の県立、市立(いちりつ)浦和の高校生たちにとって、食べ盛りの胃袋を満たしてくれる、青春の味。
お客さん(男子高校生)
「最高で週4で来たことがあります」
お客さん(男子高校生)
「先生も『絶対に娘々には行け』と言っている。授業中にも。市民権を得ています。浦高(県立浦和高校)の中では」
このスタミナラーメンが生まれたのは50年前のこと。中国・四川旅行帰りのお客さんから、大量の豆板醤をお土産にもらった藤本さん。そこで、この豆板醤を使い、新たなラーメン作りに挑んだのです。
娘々 北浦和店 藤本喜代治さん
「県立浦和高校の生徒が食べに来たので、『試しに食べてみな』と食べさせたの。『うまい!』となって。『これはいける!』と思って」

学生たちの笑顔のために生まれたこのスタミナラーメンは、世代を超え、地元の人々から愛され続けています。
お客さん(男性)
「40年くらい通ってる。親子二代、三代か。親父も来てたから」
娘々 北浦和店 藤本喜代治さん
「古いお客さんが多いからね、うちね。本当にありがとうという感じです。涙がちょちょぎれますよ」














