法務省は名古屋刑務所の刑務官22人が受刑者に暴行や不適正な処遇を行った疑いがあると明らかにしました。斎藤健法務大臣は臨時の記者会見で「被害を受けた受刑者に深くお詫びします」と陳謝しました。
受刑者に暴行や不適正な処遇をした疑いがあるのは、名古屋刑務所の20代から30代の刑務官22人です。
法務省によりますと、22人は去年11月から今年8月にかけ、60代と50代、40代の3人の男性受刑者に対し、顔や手をたたく、アルコールスプレーを顔に噴射する、尻をサンダルでたたく、腕や胸などを手で押すなどの行為を繰り返した疑いがあります。今年8月に60代の男性受刑者が左目付近にケガをしているのが見つかり、その後の調査で判明しました。
60代の男性受刑者は刑務所内の部屋にいたところ、廊下にいた刑務官が扉の食器口から手を差し込み、胸ぐらをつかんで強く引き寄せ、扉に顔を打ち付けられたということです。
問題の刑務官22人のほとんどが採用3年未満の若い刑務官で、法務省の調査に対し「受刑者らが指示に従わず、大声を発したり、要求を繰り返したりするなどの行為を繰り返していたことから、このような行為に及んだ」という趣旨の話をしているということです。
法務省は引き続き、徹底した調査をした上で「厳正に対処する」としています。
名古屋刑務所では2001年に刑務官が受刑者に消防用のホースで放水し死亡させる事件が起きています。
注目の記事
東日本大震災の2日前にM7.3の地震「その時に呼びかけていれば...」反省踏まえ運用スタート『北海道・三陸沖後発地震注意情報』 私たちは何をすべき?【災害担当記者が解説】

【震度6強の地震】初の「後発地震注意情報」を発表 「最悪のケースは3.11」 今後1週間をどう備える?【news23】

「どうした?」突然姿を消した仲間…瞳孔は開き、脈もなく草原に倒れていた 心臓が止まった後 運命を分けた“5分” 熊本

夢のマイホーム建たぬまま...住宅メーカーが"突然破産" 残ったのは2000万円超のローン返済「生活が成り立たない。想像を絶するつらさ」

防災グッズ、ガソリン、連絡手段…「1週間の防災対応」でやるべき備え 初の「後発地震注意情報」発表、去年の「南海トラフ臨時情報」から学ぶ対応

災害用の備蓄品「何日分必要か」実例を紹介 4人家族「飲み水だけで84リットル」他に何が必要か









