松江ゆかりの文豪・小泉八雲と妻セツがモデルの朝ドラ「ばけばけ」にちなんだ企画や商品のニュースをたびたびお伝えしていますが、松江では、まだまだ"のっかり"ネタが続いています。
松江城を訪れると…「怪奇現象に用心いたすべし」との立札が。

街のあちらこちらで、「ばけばけ」の盛り上がりを見せている松江の街。

まずは、松江城で見つけた"のっかりネタ"。

記者 八幡真和
「松江城の三ノ門跡に来ています。こちらにある立て看板、読んでみると…『このあたり、怪奇現象に用心いたすべし。決して読み取るべからず』
とあります。するなと言われると…したくなってしまいます」

さっそく記者がスマートフォンで、QRコードを読み取ると…

記者 八幡真和
「あっ、ああー!私の顔が…!」

なんと、画面に映った記者の顔に、お経がびっしりと浮かび上がったではありませんか!
『読み取るべからず』の禁を破った罰なのか!?

「これは『耳なし芳一』の怪談現象ですね」

「ええ?どういうことですか」

松江市 観光振興課 後藤悠希さん
「こちらは『なりきりKWAIDAN(かいだん)』といいまして、こちらのQRコードを読み取っていただくと、小泉八雲の『怪談』の世界の様々な怪奇現象が自撮りの画面に現れる、そういった仕組みになっています」

怪奇現象の正体は、松江市が八雲に"のっかった"観光の企画だったというわけです。

そして、この怪奇映像を写真にして
『#なりきりKWAIDAN』をつけてSNSにアップすると、松江市が「ばけばけ」にのっかって制作した「あげ、そげ、ばけ。」グッズが抽選でもらえるそうです。

「なりきりKWAIDAN」の立て札は、松江城のほかに、小泉八雲旧居の近くや月照寺など、合わせて6か所あり、
場所によっては、耳なし芳一とは別の怪奇現象も起こるそうですよ。


お次は、松江市に本店を置く島根銀行。
こちらに、「ばけばけ」に乗っかった金融商品があるそうですが…

島根銀行 営業推進グループ 友田達也 副部長
「その商品がこちらになっておりまして…『あげ!そげ!ばけ!』の定期預金になっています」

『あげ!そげ!ばけ!』の定期預金とは一体…?

島根銀行 営業推進グループ 友田達也 副部長
「『あげ!コース』は、全員のお客様に『あげる』」

「そげ!コース」は、『そげなええ利率』」

「ばけ!コース」は、『金利が大きくばける』という意味で、今年、当行が創業110周年を迎えるということで1.10%の(年)金利をつけさせていただいております」

…という、通常より金利を上乗せした期間限定の定期預金のことでした。

でも、ただのっかっているだけではなく…

島根銀行 営業推進グループ 友田達也 副部長
「今回、皆様からお預け入れ頂いた金額の一部を、松江市の観光の振興に役立てて頂ければという思いで、一定額を松江市様の方へ寄付する、という取り組みもさせていただく。「お客様も、松江市の地域振興に"のっかれる"そういう内容となっております」

この寄付金は、小泉八雲旧居など関連施設の保全に役立てるそうです。

まだまだ続く「のっかり」ですが、共通する思いは…

松江市 観光振興課 後藤悠希さん
「ドラマ放送中の一過性の盛り上がりではなくて、永く、松江に、たくさんの方に来ていただきたいですし、この盛り上がりが継続するように、こうしたコンテンツでしっかり盛り上げていきたいと思ってます」