12月も相次ぐ値上げが家計を直撃しています。
山梨県甲斐市にある肉の販売店は県産のブランド牛の値上げを余儀なくされ、新たなサービスの提供を模索しています。

帝国データバンクによりますと、12月に値上げされる食品は175品目で、主なものに砂糖や粉ミルク、コーヒーなどがあります。

さらに2023年に値上げされる食品は4000品目を超えるという調査もあり、家計の負担増加は続きます。

新谷大樹 記者:
食卓を彩る牛肉も値上げとなった。

甲斐市にある精肉店「美郷」です。
販売のメインは自社で生産した甲州ワインビーフです。

しかし輸送コストや光熱費などの高騰に加え、牛のエサ代が2021年よりも3割から4割ほど上がり、経営を圧迫しているといいます。

企業努力だけではカバーしきれず11月、甲州ワインビーフの8%の値上げに踏み切りました。


美郷 小林英輝 社長:
値上げの幅としてはギリギリのライン。1年先、3年先、5年先も安定しておいしく安全安心な肉を提供していくために値上げすることにした。

現状の生産の厳しさを理解してほしいと話す小林社長。

値上げした分の新たなサービスの提供も模索し、多くの人においしさを届けたいとしています。


小林 社長:
(今年は)コロナ禍や物価の上昇でなかなか明るい話題がなかったが、家族揃って楽しい年末を過ごせると思うので、甲州ワインビーフを食べておいしさの幸せを感じてもらいたい。

値上げの影響は年の瀬もおさまりそうにありません。














