浜松市は10月30日、同市内に住む人がマダニが媒介する感染症「SFTS=重症熱性血小板減少症候群」にかかったと発表しました。同市内では23日にも、浜名区に住む80代男性が「SFTS」に感染したことがわかっていて、この1週間で2例目、2025年度で市内3例目、静岡県内では12例目となります。
浜松市保健所によりますと、10月29日、浜松市保健環境研究所のPCR検査で、浜松市内に住む人の体からSFTSウイルス遺伝子が検出され、同市内の医療機関で「SFTS」に感染したと診断を受けたということです。なお、年齢や性別、感染経緯などは、家族の希望で公表を望まないということです。
行動履歴から屋外でマダニに咬まれて感染したことが推察されるということですが、マダニの刺し口は認められておらず、感染経路の特定には至っていません。
浜松市内では、同市浜名区に住む80代の男性が38℃台の発熱や倦怠感などを訴え、医療機関を受診したところ、23日にSFTSウイルス遺伝子が検出され、「SFTS」に感染したことが分かっています。
浜松市保健所では、マダニの活動が盛んな秋にかけて注意が必要なため、野山や草むら、畑に入る場合は、耳を覆う帽子や首に巻くタオル、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用するなどして、肌の露出を少なくしてほしいなどと注意を呼び掛けています。














