鳥インフルエンザの発生を想定した訓練が、29日に宮城県大崎市で行われました。県と建設業協会が、防護服の着脱や殺処分したニワトリを土に埋める埋却処理の手順を確認しました。

宮城県大崎市三本木で行われた訓練は、大崎地域の養鶏場で鳥インフルエンザが確認されたことを想定し行われ、県職員や県建設業協会のメンバー約100人が参加しました。

防護服を着た参加者は、深さ4mの溝に消毒用の消石灰をまいた後、殺処分したニワトリが入っていることを想定したフレコンバッグを重機などを使い、埋却する手順を確認しました。

鳥インフルエンザは、冬の渡り鳥がウイルスを持ち込むことが多く、県内では2024年11月、石巻市の養鶏場で発生し約17万羽が殺処分されています。

防護服を着て訓練した人:
「ゴーグルしてると視界が全然見えなくて、作業しているとき前が見えなくて危ないと思った」

県北部家畜保健衛生所 加藤里子総括次長:
「なるべく迅速に収束させるのが目的になる。広めないことが重要になるので、作業者がウイルスを持ち出さないよう心がけて作業することになる」

鳥インフルエンザは、感染した鳥との濃密な接触が無い場合、人には感染しないと考えられていますが、県は死んでいる野鳥を発見したときは、素手で触らないよう注意を呼びかけています。