大規模な災害に備え、首都機能をバックアップする『副首都構想』について、熊本市の大西一史市長は「九州も候補地の一つ」と述べ、今後の議論に関心を示しました。

副首都構想は日本維新の会が自民党との連立政権を組むに当たって「必要最低条件」と位置付けたもので、高市総理も所信表明演説で「副首都」に言及し、にわかに注目が集まっています。

大阪が念頭に議論が進むと見られますが、福岡市と北九州市も誘致に意欲を示しています。

こうした動きに九州市長会のトップも務める熊本市の大西市長は…。

熊本市 大西一史市長「九州は一つの選択肢になり得る。南海トラフ地震と首都直下地震が同時に起こることも考えられる話だと思う」

南海トラフ地震で大阪が被害を受ける可能性も想定されるため、九州も候補地の一つになり得るとの認識を示しました。

大西市長「副首都として関西方面があるとすれば、もう少し離れた九州、都市機能が充実した福岡あたりに第二副首都を置くことは十分考えられる」

そのため、九州にある熊本と福岡、北九州の三つの政令指定都市で連携を強化する考えを示しました。

“副首都構想” について、福岡市と北九州市の市長のコメントです。

福岡市 高島宗一郎市長「南海トラフのリスクが少ないのは、日本海側の福岡市」

北九州市 武内和久市長「陸海空(の物流インフラを)すべてを持っている強い都市」