産科医が不足 受け入れられる患者や妊婦の数に限りがある
この病院の産婦人科の医師は、岡山市から通う非常勤の医師を除くと、普段は2人のみ。
出生数が減少している現在も人繰りに余裕はなく、受け入れられる患者や妊婦の数に限りがあることから、4年前、20床あった病床を半分の10床まで減らしたといいます。
深刻化する、県北地域の産科医の不足。施設を増やすよりも前に今ある施設を維持することが喫緊の課題になっているというのです。

(落合病院 近藤恒正 副院長)
「なんとかやってますけど、段々私も高齢になっていますので、ちょっと厳しいと思う時もあります。いずれにしても、ずっとここで頑張れるという訳にはいかないと思うので。誰か来てくれたらいいなと」
遠方の病院で出産に臨む妊婦には不便や不安が付きまとう一方で、行政や医療機関には分娩施設を増やすことが難しいという、歯がゆい現状があったのです。
一方、こうした地域の声を受け、岡山県はあるシステムの普及に乗り出しました。














