宮城県内10月28日は、寒気の影響で日中も気温が上がらず、11月中旬並みの寒さとなっています。さらに強い風が加わることで、晩秋の寒さになりそうです。

最高気温は15℃前後、広範囲で平年を下回る

この日の予想最高気温は、県内で最も高いところでも15℃前後にとどまります。県北部では15℃に届かない地点も多く、鳴子や栗駒では12℃、築館や気仙沼で13℃、古川や米山で13℃の予想です。

西高東低の冬型、寒気が南下

西に高気圧、東に低気圧が位置する西高東低の冬型の気圧配置となっています。大陸からは、この時期としては東北地方上空1500m付近で平年よりも6℃前後低い寒気が流れ込みました。

この寒気の影響は広範囲に及び、北海道の帯広と室蘭では初雪が観測されるなど、本格的な冬の到来を感じさせる状況となっています。福島の吾妻山でも初冠雪が観測されました。

宮城県内は寒気の影響で気温が低く、西部を中心に雲が広がりやすい状況です。特に山沿いでは雨が降りやすくなっています。また、等圧線の間隔が狭くなっているため、東部の陸上では日中、強風に注意が必要です。

仙台市内の詳細な天気見通し

仙台市内では、午前9時頃から一旦雲が広がりやすくなり、西部を中心に雨が降りやすくなりますが、午後には次第に晴れ間が広がってくる見込みです。最高気温は14℃前後と11月中旬並みとなるため、暖かい服装の外出してください。

南部・北部それぞれの天気傾向

名取から七ヶ宿にかけての南部地域では、晴れ間が広がる時間もありますが、基本的には雲が多く、西部の山沿いを中心に雨が降るところがあります。折り畳み傘があると安心です。

石巻から加美にかけての東部地域では、寒気の影響で山沿いを中心に雨が降りやすくなります。午後は東部沿岸を中心に晴れ間が出てきますが、石巻や女川では特に風が強まる見込みです。

気仙沼から鳴子にかけての北部地域では、山沿いを中心に雨が降りやすく、特に北部の山沿いでは雨の時間が比較的長くなる見込みです。一時的に強く降る可能性はありますが、大雨となることはない見込みです。海上の波の高さは2mから1.5mとやや高い状態が続きます。

週間予報、週末に警報級の荒天のおそれ

今後の週間予報では、晴れ間が広がる日が多くなりますが、金曜から土曜にかけては発達した低気圧の影響で雨が降る見込みです。特に土曜日は警報級の強い風や高波となるおそれがあります。

気温については、木曜日まで最高気温が平年よりも低く、寒さが少し厳しくなる見込みです。体調管理には十分な注意が必要です。