高市政権 直面する「3つの課題」

小川彩佳キャスター:
NEWS DIGアプリ「みんなの声」のアンケートでは、「議論の妨げになる場合は排除すべき」が一番多いですね。次点が「全面的に禁止すべき」。結構、意見が割れていますね。内容をどう考えるのか、それとも野次全般がもう駄目なのか。いろんなご意見を、皆さん持たれてると思うんですけれども。
懐かしい映像もたくさん出てきましたが、星さん、長年国会をご覧になってきて、ヤジについてどう感じますか。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩 氏:
私も長く見てきましたけど、やっぱりヤジといっても「節度」と「ユーモア」が必要だと思いますね。
VTRもありましたけど、安倍さん何かは総理席から「意味のない質問だ」とか野党の議員をヤジったりしたこともありましたけど、今これだけ問題になっている1つの理由は「SNSの普及」と、それからもう1つ、「政治構造の変化」があると思うんです。

つまり岸田さん・石破さんの頃は、野田さんも含めて野党と何となく「協調型」、一致点を見出そうという動きがあったのですが、やはり高市さんになってから少しヒートして来まして、野党と自民党との「対立型」がかなり際立ってきた。
それが今回のヤジにも表れましたし、今の自民党は少数で、それに対して危機感もあります。野党側も攻勢を強めてますから、その与野党の関係の変化がこのヤジにも表れているかなというふうに思いますね。
喜入友浩キャスター:
形や姿勢が変わってきていますが、大事なのは中身です。まさに高市政権が直面する課題を3つ、星さんに挙げていただきました。

高市政権が直面する「3つの課題」
(1)維新との連立維持(議員定数削減)
(2)外交・安保(防衛費の財源など)
(3)物価高対策
星浩 氏:
これから本格的に始まります維新と合意した「定数の削減」。1割の50人ぐらい削減するって、これは非常に容易じゃありませんので、これがもしできなくなったら維新はそれこそ、いきなり連立離脱ということだってないわけじゃありませんから、相当緊迫すると思います。
「防衛費」は先ほど日米首脳会談について話しましたけど、増やすんですけど、その財源をどうするんだっていうのは非常に難問ですよね。
それから何といっても一番大きいのは「物価高対策」。本当はこのインフレに対しては、金利を上げるっていうのが一番効果的な方法なんですが、そうすると景気が失速するということもあって、なかなか踏み切れない。そこをどう乗り切るかっていうのは、高市さんにとっては最大の難問だということになると思いますね。














