自民党埼玉県連の幹事長が政治資金を私的に流用した疑いがもたれている問題で、さきほど、県連はおよそ2800万円の支出について、「私的流用」と認定したと発表しました。

自民党埼玉県連 柴山昌彦 会長
「明らかに県連の業務とは違うという観点で、県連活動外の支出として不正使用を認定した」

自民党埼玉県連の幹事長・小谷野五雄県議(69)をめぐっては、県連の政治資金を私的に流用した疑いがあるとして、8月下旬から役職の一時停止措置を受けています。

県連は調査委員会を立ち上げ調査を行ってきましたが、小谷野県議について、今年7月までの5年7か月の間におよそ2800万円の政治資金を私的に流用していたと認定したと発表しました。

一方、小谷野県議はこれまでに、事務局のミスにより一部、私的な領収書が混ざってしまったとしたうえで、およそ100万円を供託したと主張。指摘された支出の大部分が政策に関する意見交換などの会合に伴う費用だとして、私的流用について否定していました。

県連は、▼チャイルドシートなど乳幼児用品の購入費や、▼ドラッグストアでペットフードや日用品などの購入費などについて、県連の活動外の支出と認定したということで、今後、刑事告発も検討するとしています。