海水温の上昇などによる成育の遅れで、1カ月先送りしていた宮城県内産の生食用カキの出荷が、27日から一斉に始まりました。

このうち、宮城県石巻市渡波の処理場では、生産者約150人が、前日に水揚げをした養殖カキの殻を手際良くむいていました。

県の指針では、生食用カキの出荷は、毎年9月29日と定められています。

しかし、今シーズンは海水温の影響などで成育が遅れ1カ月先送りしていました。サイズはまだ小ぶりですが、これから寒さが増すにつれて身が大きくなり、味も濃くなるということです。

生産者:
「やっと始まったという感じ。もっと大きくなっておいしいカキができるようになって食べてもらいたい」

県漁協石巻湾支所 丹野芳広かき部会長:
「やっと自信をもって出せるカキになったのでほっとしている。栄養満点のおいしいカキをたくさん食べてほしい」

県漁協は、今シーズンの県全体の生産目標を2024年を100トンほど上回る830トンとしています。

生食用カキの出荷は、2026年6月まで続きます。














