今年8月に住民の帰還が始まった福島県双葉町で、原発事故後初めて、ブロッコリーの出荷が始まりました。

双葉町下羽鳥地区にある木幡治さんのブロッコリー畑です。

木幡さん「自分の生まれた所に帰ってきて農作業ができるというのは最高ですよね。こんないいことはないですよ」

県の検査で、国の基準を超える放射性物質が確認されなかったことから、12月5日からブロッコリーの収穫・出荷を始めました。


町内ではこれまでに野菜やコメの試験栽培が行われてきましたが、農作物の出荷が行われるのは原発事故後初めてです。

除染で、養分を多く含む地表の土が取り除かれたことなどから、現状の環境に適したブロッコリー栽培に取り組む木幡さん。

野菜の栽培・出荷を通して、住民の営農再開への動きを活性化させたいと話します。


木幡さん「やればできるんだなという部分は、前農家をやっていた人にはわかると思います。これからの営農再開への道筋を一つ作っていきたいなと思っています」