国会議員の定数削減をめぐって、与党内で比例代表の削減案が浮上していることについて、立憲民主党の野田代表は、「大きな政党のエゴだ」と批判しました。

議員定数削減をめぐっては、自民党と日本維新の会が「1割を目標に衆議院議員定数を削減する」ことで合意していて、維新は削減対象を比例代表とするよう主張しています。

JNNが去年の衆院選の結果をもとに試算したところ、比例代表を削減した場合、公明党や共産党、少数の政党が大きな打撃を受ける可能性があることが分かっています。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「定数削減は安倍さんと約束したことがあったんで、これは基本的には賛成の立場です。賛成の立場。でも、やり方が乱暴じゃいけないんですよね。今は、例えば参政党が出てきた、れいわ新選組が出てきた。いろんな政党が、新興勢力が出てきた。この人たちは主に比例区中心で勝っている。『比例区だけ削っちゃえ』というのは大きな政党のエゴ」

立憲民主党の野田代表はきょう(25日)、定数削減について賛成するとしながらも、比例代表削減案については、「大きな政党のエゴ」と批判し、小選挙区もあわせて削減するよう主張しました。

また野田氏は、維新について「維新は大阪の小選挙区で強い。あまり比例は関係ない。だとすると、身を切る覚悟を迫っておきながら、自分たちは身を切らない」と指摘しました。