歴史とともに歩んできた手帳にも時代の流れ

県民手帳を発行する富山県統計協会には、これまで役目を果たしてきた歴代の手帳が。

富山県統計協会 藤井孝次事務局次長「こちらが一番古い手帳で、1957年のものになります」

県民手帳は、県統計協会が統計について県民に関心をもってもらうことを目的に発行してきました。

1957年度版の県民手帳には、人間の一日に必要な栄養素が記載された一覧表や電報の省略記号など、当時をうかがい知ることができる情報が掲載されています。発行部数は最も多い1986年度で4万部にも上ります。

しかし、デジタル化の進展とともにスケジュールはスマートフォンなどで管理する時代に。近年の発行部数は1万3千部程度となっていました。

富山県統計協会 藤井事務局次長
「統計の普及媒体としては役割というのは一定の区切りを迎えた。苦渋の決断ではありましたけど、販売を辞めるという決断に至りました」

愛され続けて70年。富山県民手帳、惜しまれつつも長年の歴史に幕を閉じます。