会社の金を着服したとして5億円の損害賠償を命じられ、刑事事件としても業務上横領の罪に問われている金沢市の物流会社の元総務部長に対する裁判の初公判が、金沢地裁で開かれました。
元総務部長は起訴内容を認めました。
石川県内灘町の被告の男(60)は2023年、資金繰りの悪化で経営破綻した金沢市の物流会社「アペックス」の総務部長を務めていました。
男は経理業務を行っていた際に、およそ42億円を着服したと民事裁判で認定され、金沢地裁から5億円の損害賠償を命じられました。
23日の刑事裁判の初公判では、着服したうちの735万円について、業務上横領の罪で審理が行われ、男は起訴内容を認めました。

起訴状によりますと、男は2020年からの2年間に、会社の口座から4回にわたって現金合わせて800万円を引き出し、そのうち735万円を自分名義の口座に入金し着服したとされています。