石川県小松市の小松駅東口周辺で北陸電力が建設を進めてきた、複合ビル「ウレシャス小松」が完成しました。南加賀の新たな交流拠点として活用が期待されます。

小松市日の出町に完成した「ウレシャス小松」

10階建てビルの外観は北前船をモチーフにしていて、エントランスの壁面には小松の石文化にちなんで地元産の石を、低層階には広範囲にわたり地元産のスギを使うなど郷土色打ち出した作りが特徴です。

1階には商業テナントが入居。2階には最大870人が収容できる南加賀最大級の多目的ホールがあり、4階には公立小松大学の中央第2キャンパス、9階と10階にはホテルが入ります。

完成を記念した祝賀会には関係者およそ140人が出席し、南加賀の新たな賑わい創出の拠点として活用に期待を寄せました。

北陸電力・松田光司社長「駅前でもありますし、本当に市民の方、いろんな方々がここに集っていただく。小松の地域の活性化、それが、ひいては南加賀、そして石川県、そして北陸全体の活性化につながればということを願っております」

複合ビルの名称「ウレシャス」は、小松で嬉しい時に使う「うれっしゃ」という方言と、英語で愛しいことを意味するPrecious(プレシャス)を組み合わせた造語です。

「ウレシャス小松」は当初、2024年3月の北陸新幹線小松駅開業に合わせて完成する予定でしたが、コロナ禍が長引いた影響で開業時期が延期されていました。

今回の開業に伴い、小松駅周辺の新たなランドマークとして、地域への波及効果が期待されます。