熊本市の水産会社が、中国産のアサリを福岡県産と偽り販売していたとして、行政指導を受けました。

食品表示法に基づき熊本市から行政指導を受けたのは、南区にある水産物卸の西山水産です。

熊本市によりますと、西山水産は、去年12月1日から今年4月10日までの間、中国産のアサリ19トン余りを「福岡県産」と偽って卸売販売業者に販売していたということです。

市は、今年6月5日から9月29日までの間に立ち入り検査を実施し、伝票を確認したところ、「原産地」の偽装が確認されたため、今日(10月23日)付で、食品表示法に基づき、適正な表示に是正して販売するよう「指示」を行いました。

西山水産は産地偽装の理由について「去年12月ごろから福岡県産アサリの仕入れが減ってきたが、販売先から福岡県産の注文があり断ることができなかった」と説明しているということです。

市は、11月25日までに改善報告書の提出を求めています。