東北電力女川原子力発電所2号機で10月22日、制御棒の動作を確認する試験中に制御棒1本を手動で挿入できなくなる不具合がありました。周辺への放射能の影響はないということです。

東北電力によりますと10月22日、女川原子力発電所2号機で、制御棒の動作を確認する定期試験中に、137本ある制御棒のうち1本を原子炉に手動で挿入できなくなりました。

制御棒は原子炉内に出し入れすることで核分裂反応の度合いを調整するもので、地震などの災害があった場合には重大事故を防ぐために自動で挿入されます。

この1本を含め全ての制御棒が「自動」では挿入できるため、緊急時の対応に影響はないとしています。また、ほかの136本については手動での挿入に問題はなかったということです。

発電所の運転や周辺への放射能の影響もないとしています。不具合があった制御棒は、9月に行われた定期試験では異常はみられなかったということで、東北電力が原因を調べています。