福島県飯舘村の養鶏場で採卵用に飼育されていたニワトリから致死率の高い高病原性鳥インフルエンザが確認されました。県内の養鶏場で感染が確認されるのは、今年11月の伊達市に続いて2例目で、県はおよそ10万4000羽の殺処分を進めています。

ぐったりと座りこむ弱った「ニワトリ」。6日午後4時ごろ、採卵鶏およそ10万4000羽を飼育する飯舘村の養鶏場から、「普段より死んでいる数が多い」と県に連絡がありました。

国と県が検体の精密検査を行ったところ、高病原性鳥インフルエンザの『H5亜型』が確認されました。感染を受け、県は7日午後4時から緊急の対策本部会議を開き、養鶏場のおよそ10万4000羽すべての殺処分を決めました。

内堀雅雄知事「高病原性鳥インフルエンザを封じ込め、早期終息を図るためには、迅速的確な初動対応がなにより重要です。この措置を直ちに実行し、まん延防止に全力で取り組んでください」

感染拡大を防ぐため、県は感染が確認された養鶏場から、半径3キロメートル以内にある別の養鶏場2ヵ所でニワトリの移動を制限したほか、半径3キロメートルから10キロメートル以内にある24の養鶏場では、およそ157万羽の搬出を禁止する措置を取りました。

県内の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認されるのは先月の伊達市に続き2例目で、県は警戒を強めています。