東日本大震災は、2026年3月11日で発生から15年を迎えます。
宮城、福島、岩手の被災3県で伝承活動を行う団体にアンケートをした結果、今後の活動に不安があると答えた割合が、96パーセントに上ったことがわかりました。

アンケートを実施したのは、宮城県石巻市の公益社団法人「3.11メモリアルネットワーク」です。

今年7月から8月にかけて被災3県で伝承活動を行う28団体と伝承施設29カ所に対しアンケートを実施し、10月22日にその結果を公表しました。

活動継続の見通しに関する質問では、「大いに不安がある」、「どちらかというと不安がある」という回答が、伝承団体は全体の96パーセント、伝承施設は69パーセントに上りました。
活動資金や語り部の人材確保が理由だということです。

3.11メモリアルネットワーク 武田真一代表理事:
「震災伝承は大切だという世論に押される形で政府、自治体の資金の助成や制度作りが早期に求められる」
また、被災3県の震災伝承施設の来館者は、2023年まで3年連続で増加していましたが、2024年は151万余りと前の年に比べ5万人余り減少に転じたということです。


東松島市震災復興伝承館 熊谷明美さん:
「こちらが当時の野蒜駅のホームとなります」

宮城県東松島市では、旧野蒜駅のホームが震災遺構として保存されていて地震でゆがんだ線路もそのまま残っています。

東松島市震災復興伝承館 熊谷明美さん:
「ホームもですが、崩れやすくなっているところもありますので」

被災したホームへの立ち入りは制限されています。

当時の津波の高さは、3.7m。津波被害に加え老朽化もあり崩れやすくなっていることが理由です

東松島市震災復興伝承館 熊谷明美さん:
「年月が経ってくると展示しているものも傷んできてしまうので、どれだけ長くこの状態で見ていただいて伝えることができるか不安もある」

被災した駅舎は伝承館に改修されました。入館料は、無料で団体や家族連れなど毎月3000人ほどが訪れているといいます。

東松島市震災復興伝承館 熊谷明美さん:
「なかなか怖くて、ここに来られなかったという方が、やっと足が向くことができたという話も聞いた。できるだけ長く伝承館を残して震災が風化しないようにしていただけたら」

東日本大震災の発生から2026年3月で15年。
被災当時の姿を残しながらどのように建物を維持していくのか、伝承施設は難しい課題と向き合っています。














