工事中の広島高速5号線と高速2号線を接続する橋桁の一般道をまたぐ部分が、「送り出し架設」と呼ばれる珍しい手法で建設されています。
2027年に開通予定の広島駅北口と東区の温品を結ぶ広島高速5号線。温品では、広島高速1号線と高速2号線に接続します。
記者
「今後供用が開始される高速5号の本線上に来ています。左手では、5号線と2号線を結ぶ新しい連絡路の工事が進められています」
連絡路のうち地上の一般道をまたいで橋桁を設置する工事では、交通の妨げとなるため、橋の下にクレーンなどが設置できず、「送り出し架設」と呼ばれる特殊な手法が使われました。橋を架ける場所の隣で橋桁を事前に組み立てたうえで、油圧ジャッキで橋桁をワイヤーを使って引っ張ることで、組み立てておいた橋桁が送り出される仕組みです。
長さおよそ67メートル、重さ190トンほどの大きな橋桁はゆっくりと動き、未明の作業では、橋桁の先端に取り付けたオレンジ色の「手延べ機」と呼ばれる機械が一般道をまたいだ先にある橋脚まで送り出されました。
広島高速道路公社 船川竜一建設第二課長
「連結路の整備により、広島駅周辺と東広島・呉方面とのアクセス強化や、利便性が向上するとともに、災害時の緊急輸送道路ネットワークの強化も図られます」
送り出しは22日夜もおこなわれ、来週には一般道をまたぐ部分の設置が完了するということです。広島高速5号線は2027年に開通予定で、広島高速5号線と高速2号線を結ぶ連絡路は2028年度に完成する予定です。