高病原性鳥インフルエンザが発生した場合、迅速に防疫作業ができるよう、長崎県諫早市で21日、関係者らによる実地演習が行われました。

「関係者が危機意識を共有しながら対応していく必要があると考えております」
鳥インフルエンザの発生に備えた21日の実地演習には、県央振興局や建設業協会畜産協会などから120人近くが参加しました。
北海道では先週、死んだ野鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されていて、危機管理体制の整備が重要となっています。

演習では、防護服やゴーグルなどの正しい装着法を学んだあと、実際に重機を使って殺処分した鶏などに見立てた土を入れた袋40個を運搬し、消石灰を散布しながら埋める流れなどを確認しました。

長崎県中央家畜保健衛生所・松森洋一所長「発生防止対策を徹底するとともに、万が一発生した場合には、その発生を広げないための迅速・的確な農場での防疫措置が必要になりますので、こういう演習を通じまして、防疫体制の強化に努めてまいりたい」
県内6つの振興局では、毎年、鳥インフルエンザの発生に備え実地演習をそれぞれで行っているということです。